生前整理と遺品整理は全く違う! 正しく進めると気持ちも暮らしも楽になる
生前整理、終活や断捨離と認識される事もありますが、今回のテーマは”憂いや悔いを残さないために取り組む正しい生前整理の進め方”についてご案内して参ります。
自分のため、家族のために、人間50年…いやいや今や100年時代到来、そんな規模で考える必要のある非常に大きなイベントです。
まだまだ遺品整理の方が圧倒的に認知度が高い現状ですが、そもそも生前整理は手段も目的も全く異なる別物です。
以下ザックリとこの2つの整理法についてシンプルに下図にまとめてみました。
生前整理 | 遺品整理 | |
行う時期 | 自身が生きている今 | 自身の死後 |
誰が行う | 自身 | 家族(遺族) |
誰のために行う | 自身と家族 | 故人(自身) |
負担 | 自身 | 家族(遺族) |
この図だけでもその違いは明白ですが、生前整理では自分の死後に遺る物を、予め生きているうちに整理することで、家族(遺族)の負担を軽減する事のみ留まりません。
いくら家族といえども、自分自分しか知り得ない細かい情報はあるものです。
その件で後々迷惑をかけたり、または知ってほしくなかった真実などが明るみにされてしまうリスクを事前に処理出来る事が、全員のためにとって幸せをもたらす可能性だってあるのですから。
相続や形見分けなどについても争いの種とならぬ様、家族に任せることなく自分で整理しておくことで、後の憂いを断ち、自分の思いを100%の形で伝える事が可能となります。
間違わず確実に進められる生前整理の手順
それではここで改めて生前整理を進めるにあたって、まずは何を整理すべきか手順を明確にしましょう。
準備しておくと良いもの:仕分け用の箱や袋、ラベル、ガムテープ、カッター等
生前整理を行う際には、仕分け用の箱や袋を用意しておくことが重要です。例えば、使わなくなった衣類を処分する場合、不要なものを捨てるための箱や、寄付するものを入れるための袋などが必要です。また、処分するものと残すものを区別するために、ラベルを貼ることも有効です。
ステップ1 カテゴリー別の整理分類
生前整理には、身の回りのものや文書、財産などを整理することが含まれます。
- 身の回りのもの:衣類や日用品、趣味に関する道具など
- 文書:自分名義の書類や重要な契約書など
- 財産:不動産や預貯金、株式など
これらそれぞれ整理すべきものを洗い出し、整理する項目ごとに区別しましょう。
大雑把に感じるかも知れませんが、実際の作業開始前に主要カテゴリーを把握しておく事は、その後の生前整理作業をスムーズに進める上で非常に重要です。
ワンポイント
カテゴリーに目途がついたら更に生前整理する項目を決めましょう。例えば、衣類、書類、家具、調理器具、貴重品など、部屋の中で分けることができるものを決めます。そして、それらをさらに細かく分けていきます。例えば、衣類ならば、季節や用途ごとに分けたり、着用頻度の高いものや好きなものを選び出したりすることができます。
ステップ2 品目別 整理処分方法の選択
次に、整理するものを整理する方法を考えます。
なんだか謎かけのような表現になってしまいましたが、例えば、身の回りのものを整理する場合、必要なものと不用品に分類し、不用品は処分するようにするといった方法の整理です。
ここで不用なものでも捨てられない場合、リサイクルや寄付などの別の選択肢を取り入れます。
ワンポイント
不用アイテムを処分することは、整理の中でも最も重要なステップの一つです。不要なアイテムを捨てる、売る、寄付するなど、自分に合った方法を選びましょう。不要なアイテムを処分することで、スペースを確保し、整理がしやすくなります。
文書に関しては、分類して整理することが重要です。
また、財産については、遺言書の作成や相続人についての考慮が必要になりますので、専門家のアドバイスを仰ぐことも必要になるかもしれません。
ステップ3 整理完了後のメインテナンス
最後に、整理したものを今後どう管理するかを考えましょう。
ワンポイント
大切なアイテムを保管する場合は、湿気や虫害、火災などから守るために、適切な方法で保管することが必要です。例えば、シーズンオフの衣服は空気を抜いて真空袋に入れる、書類は防水袋に入れて保管する、宝石や金属製品は乾いた布で拭いてから密閉容器に入れるなど、保管方法はアイテムによって異なります。
整理したものをどのように保管し、誰に伝えるかを明確にすることで、後に憂いを残すことがありません。
財産については、遺言書や相続人についての情報を伝えることも大切です。
また整理したものよっては定期的に見直し、必要に応じて整理し直すことも忘れずに行いましょう。
以上が、生前整理の基本的な進め方です。生前整理を行うことで、自分の生活空間をスッキリとさせることができるだけでなく、遺族にも後悔の残らない遺品整理をしてもらうことができます。時間をかけてじっくりと進めていくことで、効率的かつスムーズに生前整理を進めることができるでしょう。
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遺品整理ではこうはいきません、生前整理だからこそのハッピーライフなんです。
その詳細についての記事が以下となりますので、ご興味のある方は是非ご覧くださいませ。
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