”安全不適格” な小学校のブロック塀の放置で、小学生女児の命が奪われる
2018年6月18日午前7:58頃、突如大阪を襲った震度6弱という地震により大きな揺れが発生しました。
中でも震源地にほど近い大阪北部に位置する高槻市、寿永小学校のプールを囲う高さ3mを超える及ぶブロック塀が地震によって倒壊し、そこに通う小学4年生の女の子が下敷きになって亡くなるという非常に痛ましい事件となりました。
他の地域でも朝の通勤・通学の時間帯と重なった事で、電車は運行を見合わせ、市内をはじめ道路では大渋滞を引き起こすなど主要な交通網は麻痺し、都市の機能は一瞬にして停止に追い込まれました。
一部では断水や停電などのトラブルに見舞われ、大きな地震に耐性のない大阪府市民は、恐怖と混乱の渦に包まれました。
日本列島は世界を構成する大陸の内、ナント4つのプレートが密集しているエリアの為、こうした地震のリスクはどうしても高くなってしまうのは、地理上のどうしようもない定め。
でも、だからこそ日頃から防災意識を高めた暮らしや街づくりが必要なのです。
関西地区で地震といえば、やはり ”阪神淡路大震災” が多くの人命を奪い、甚大な被害を与えた災害ですが、その後も教訓を生かして安心・安全な暮らしの為の耐震基準は見直され続けています。
厳格なルールも運用するのは結局人間
この 高槻市立寿永小学校で起こった悲しい事件、連日の報道により多くの方が既にご存知でしょうが、なんと3年も前に防災アドバイザーより
このブロック塀は危険である
という指摘を受けていたのです。
学校側はこの件について教育委員会へ報告も通していたのですが、その後身内による検査(無資格)で ”安全” と判断されました。
ちなみに建築法では定められている高さ基準は2.2m以下なのですが、この外壁の高さは基礎部分を含め3.5mと大幅に超過している為すでにNGなのです。
この高さから崩れたブロックが小さな女の子に降りかかれば、ひとたまりもないでしょう。
大阪北部地震(震度6弱)は決して小さな地震ではありませんが、阪神淡路大震災(震度7)と比較するとその衝撃は雲泥の差!!
その違いについては国土交通省から分かりやすく解説されたページがありますので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください
※国土交通省 気象庁 より引用
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